7月20日は、中川勝彦が80年代ポップカルチャーに残した鮮烈なきらめきを思い出す

7月20日は、中川勝彦の誕生日。1980年代の日本のポップカルチャーを振り返ると、歌手、俳優、声優という枠を軽やかにまたぎながら、どこか妖しく、どこか親しみやすい存在感を放ったこの人の名前はやはり外せない。短い活動期間のなかで残したきらめきは、いま聴いても鮮烈だ。
中川勝彦が放っていた、80年代の特別な輝き
中川勝彦は1962年7月20日、東京都文京区生まれ。1980年にNHK「ヤングミュージックフェスティバル」への出場をきっかけにデビューへ近づき、1980年代には歌手活動と並行して映画『ねらわれた学園』『転校生』、アニメ『超力ロボ ガラット』などにも出演した。ミュージシャンとしては、当時としては珍しいほどヴィジュアルの強いグラムロック的な佇まいを持ちながら、単なる色物では終わらない音楽志向を持っていたのが大きな魅力だ。
ムーンライダーズやCharともつながる、横断的な音楽性
デビュー当時にはムーンライダーズのメンバーが楽曲提供や演奏で支え、その後はCharとユニット「MAJI-MAGIC」も結成した。つまり中川勝彦の周辺には、80年代日本のロックやポップスの前線にいた音楽家たちが自然に集まっていたことになる。華やかなルックスが先に語られがちだが、実際にはシーンの中でしっかり音楽的な信頼を得ていた存在だった。俳優やタレントの活動まで含めて見ても、ジャンルを横断しながら独自の美学を通した点が、彼をいまなお特別にしている。
今日聴くなら
今日はまずデビュー曲「してみたい」やアルバム『DOUBLE FEATURE』期の音を聴き、中川勝彦がまとっていた80年代特有のきらびやかさと陰影を味わいたい。さらに『MAJI-MAGIC』までたどると、ポップアイコンとしてだけではない、音楽家としての伸びやかな好奇心も見えてくる。7月20日は、日本の80年代が生んだ早すぎる才能のきらめきを、改めて耳で確かめる日にしたい。